母と娘
「母と娘の負の連鎖」がもたらす
傷の深さをご存知ですか?
一見、仲良しのように見えても、親子の関係って難しいものですね。
今回は、どうして難しいのか?について、母と娘の観点から紐解いていきたいと思います。
「母と娘の負の連鎖」というのがあります。
これは、母親が、自分の母親から可愛がってもらえなかった為、自分の娘を可愛がることができない、というものです。
こういう場合、母親の母親も、そのまた母親も、ず〜と母親から可愛がってもらえておらず、何代も悲しみの連鎖を続けているケースがあります。
同じ子どもでも、息子のことは可愛がれるけど、娘のことは、どうしても可愛がれないのです。
娘は、男兄弟への劣等感と、母親に可愛がってもらえないトラウマを抱きながら育ちます。そして、母親になった時、自分が母親にされたのと同じことをします。
まさか自分が?!と思うことでしょう。
あんなに苦しんだのに、母親と同じことをしてしまうなんて!とショックを受けることでしょう。
母親になるとき、「自分の母親のようにはなりたくない!絶対にならない!」そんなふうに堅く誓っていた人だって、母親と同じになることも珍しくないのです。
なぜなら、そこにはたくさんの問題が存在しているからです。
接し方が分からない
娘を可愛がるってどうすれば良いのか分からない。
自分が可愛がってもらえなかったので、どんな態度を取ればよいのか分からないのです。
周りの親子を見て、子ども思いの親を真似ようとすると、今度はストップがかかります。自分の中に、可愛がってもらえなかった少女が、悲しみにくれたまま、残っているからです。
これは「インナーチャイルド」というトラウマのひとつです。
こういう場合は、ヒーリングで親からもらえたはずの愛情を注いでいきます。少女が満たされるとインナーチャイルドはいなくなります。すると、娘さんへの接し方が変わってきます。
自分を愛せない、大事にできない
「子どもは親を見習え」と言いますが、親からの刷り込みの影響は大きく、子どもの自分自身への接し方も、親と同じになってしまいがちです。
つまり、親から可愛がられて育つと、自分を大事にする子に、可愛がられて育っていないと、自分を大事にできない子になりやすいのです。
親からどんなふうに扱われたかが、子どもにとって自分自身の価値になるんですね。
大人になっても自分を愛せない、大事にできないという状態の場合は、ヒーリングで、親からの刷り込みを除去していきます。さらに、セッションで、ご自身の価値について気づきを与え、自分を愛せる自分への成長を促します。
競争心
自分の娘だけは、自分より幸せになって欲しくない、競争心から、そんな潜在意識を持っている母親もいます。
自分が可愛がられて育っていないと、余計に娘に対して、そんな思いが強くなります。
こんな方には、セッションで、競争心に自分が支配されていることへの気づきを与えます。
気づくことで、自分だけの幸せと向き合えるようになります。母と娘の関係だけでなく、周りの人たちとのお付き合いもうまくいくようになります。
恨みの塊
これは大きくて深い問題です。
「母と娘の負の連鎖」を経験して大きくなった、多くの人が持っています。自分が受けた仕打ちが、恨みの塊となって、自分の中に潜んでいるのです。
親とは絶対的な存在で、小さな子どもには抗えない力を持っています。そして、子どもは親から愛されることを望みます。矛盾と屈辱感の中、恨みの塊は癒されることなく、胸の奥にしまわれたまま、誰もが大人になるのです。
インナーチャイルドに似ていますが、「恨み」は、誰かに仕返しする機会を求めています。
「恨み」という感情にまで育ってしまっていると、自分の力ではコントロールが難しいのです。だから、これが癒されないまま母親になってしまうと、悲しいことに、「恨み」を自分の娘に向けてしまいます。
「恨みの塊」への対処は、まず、自分が恨みを持っていることに気づくこと。認めること。セッションで導きます。そして、その感情の塊をヒーリングで癒し手放します。
どうしても、どうしても、可愛がってあげられない。
そんな負の連鎖が、多くの母と娘の間で、密かに続いています。
悲しいですね、つらいですね。
本当は、大事に思っていることを伝えてあげたいですね!